ねむい

眠いのに寝たくなかった。

 

今日の午前中に君と遊ぶのにね。

 

ぼくらは友人ではあるだろうけど、親友なのだろうか。

 

「ベストフレンド」って言葉が嫌いだった。

 

なんだかすべてを滑稽で軽いものにするその言葉が大っ嫌いだった。

 

ぼくと君はそんなんじゃなかった。

 

一緒にプリクラもSNOWも撮らなかった。

ペアルックもお揃いのポーチを持ち歩いたりもしなかった。

 

ただ、毎月のように朝から昼までカラオケをして、時々電車に乗ってどこかに行くことは約束をしてる訳じゃないけど続いているね。

 

不思議だった。ぼくは変わったし、君も変わったのに、なんでぼくらは変わる前から今までお互いに関わり合おうと出来たのかが。

 

ぼくは君を親友とは言わないよ、

トモダチもやだな、

友人がいい、古くからの友人なんか素敵じゃないか。旧友って言うのかな?よくわからないけど。

なにかに当て嵌めようとするけど、なぜか当てはまらない君が好きです。

 

ずっと、なんて言わない、飽きるまででいい、飽きたらこの関係を切ってくれていい。でも、それまでは毎月のように君と遊びたい。

 

そして、いつものように年相応でない話を君としたい。

そして、ぼくが心の底で欲しいと願っている言葉で受け止めてくれる君に、内心焦りを覚えつつ、

君の限界が何処にあるのか、

君は何を考えているのか、

君は誰なのか

わからなくなっていくぼくの不思議な感覚を君にいつか話したいと思い、いつも話せないでいたい。