好きなんて言うなよ、ぼく以外に言えよ。
あなたの事好きだよ、なんてうそだ。そんな奴に限って、本当に好きな人が別にいる。
好きなんて綺麗な言葉、ぼくに向けないで、
もっとずっと、誰かのために、使ってあげて、
貴方の言葉にはぼくがどう足掻いても作れないものが存在してる。
ぼくが大金を払って、貴方の中にあるそれが僕にもあると言い続けてくれと、誰かに頼んで、それが叶ったとしても、
それはうそだ。
言い続けても言い続けなくても、嘘には変わりない。
ぼくらは半透明に輝いてる。君の声が嗚咽に変わる前に、君の顔面をぶん殴ろう。
血よりも濃い愛で、君を殴りたい。
でもぼくにはそんな愛が作れない。
だから、
君がそばで笑ってくれればそれでいい、
なんて綺麗事、時々しか言わないって約束する。